韓国ドラマ等でご存じの方も多いと思いますが、韓国ではお誕生日の日に必ずといって良いくらいわかめスープ(미역국)を飲みます。子どもたちの保育園、幼稚園の先生からもお誕生日の日に「わかめスープ作ってあげましたか?」と聞かれるくらい韓国ではお誕生日の定番メニューになっています。
韓国ではママたちは出産後、1か月くらいわかめスープを毎日のように飲む習慣があります。私もチョリウォン(産後体力回復のために赤ちゃんと一緒に入居できる施設)で毎日ほぼ2~3食わかめスープがでました。わかめスープはカルシウム、ミネラルが豊富で産後の体力回復だけでなく母乳の出もよくなるそうです。そんなわかめスープは、子どもにとっては母親に生んでくれたことを感謝する日、母親にとってはその子が生まれてきてくれた時の喜びを思い出し感謝する意味を持っています。
結婚当初はあまり韓国料理を作ることはなかったのですが、韓国料理をよく作るようになったきっかけは産後にきてもらった産後ヘルパーさんの存在でした。韓国は産後のシステムがとてもよくできていて、産後ママたちがよく使う先述した「チョリウォン」の他に、「産後トウミ」という、一定の期間家に来てくれて産後のママと赤ちゃんをお世話してくれるというシステムがあります。私もこれをチョリウォンを出た後一か月ほど利用しました。そのイモ二ム(おば様)がとてもお料理上手で滞在期間の後半にお料理を教えてくれました。忙しい子育て中のママでも簡単に作れるものばかりで、そのレシピの中から今日は韓国のお誕生日定番メニュー、わかめスープを紹介します!
<韓国おば様伝授わかめスープ>
■材料■(5~6人分)
①水: 2ℓ
②牛肉かたまり: やわらかい赤身肉(국거리)またはバラ肉(양지) ※お好みでお選びください。
③ニンニク: 10個
④ダシパック: 2つ (ここでは茅乃舎のあごダシ使用、お好みでダシダ等ご使用ください)
⑤干しシイタケ: 2つ
⑥乾燥わかめ: 一握り強
⑦イワシエキス(멸치액젓): 大さじ3
⑧塩: 適量
⑨ゴマ油: 小さじ1
■作り方■
1.①~⑤の材料を大鍋に入れて火をつけ、煮だします。(20~30分くらい中火~強火で)
※あごダシについて:私は茅乃舎のあごダシがとても好きでいつも日本に帰ると買ってくるのですが、韓国の方にとってもとても美味しいらしく、過去二度の出産時に産後ヘルパーさんが来てくださいましたが、二人とも「なにこれ美味しい!」と絶賛していました。笑 そしていつもわかめスープはこのダシで作ってくれていました。なのでわたしのレシピは日本のあごダシを使用していますが、韓国でメジャーなダシの「ダシダ」で代用していただいてもかまいませんし(→韓国でよく使うのはこちらです)、好きなダシでとってくださいね!
2.⑥の乾燥わかめは水につけてもどします。
3.沸騰してきてあくが出たらあくを取ります。
4.お肉に火が通って良いダシ色が出たらあく取りで具材をすべて取り出し、スッキリと澄んだスープにします。お肉としいたけは後程スープに戻しますが、ニンニクはダシを取るための使用なので処分します。
5. 水で戻したわかめをスープに入れ、再び煮ます。
6.沸騰してからもひたすら煮込みます。わかめが柔らかくなるまで。
7.お肉としいたけを食べやすい大きさに切り、スープに戻し、再び煮込みます。あくが出たらその都度取ります。
8. よく煮込んだら⑦イワシエキスを入れます。お好みで増減してくださいね。
9.⑧塩で味を調整し、最後に⑨ゴマ油を入れます。
10.完成♡ごはんと一緒にお召し上がりください^^
結婚後韓国料理の本をいくつか買ってみましたが、なかなか美味しい!と思うものが作れずにいましたが、このおば様との出会いで様々な韓国家庭料理が作れるようになりました。煮込む時間は少し必要ですが、とにかく簡単!ぜひ皆さんも簡単だけど本格的なそして健康的な韓国わかめスープを作ってみてくださいね!